昆虫由来のタンパク質を手がけるシンガポールのニュートリション・テクノロジーズは26日、米穀物大手ブンゲの投資部門ブンゲ・ベンチャーズから出資を受けたと発表した。出資額は明らかにしていない。
ニュートリション・テクノロジーズは2015年設立。20年からマレーシアの工場でブラックソルジャーフライ(アメリカミズアブ)を養殖・加工し、飼料の成分となるタンパク質を製造している。ブラックソルジャーフライの幼虫を活用し、食品廃棄物や工業有機副産物を分解する技術も持つ。
ブンゲ・ベンチャーズから調達した資金は、熱帯地域における生物分解システム事業の拡大などに振り向ける。
ニュートリション・テクノロジーズには住友商事が22年10月に出資。今年4月には日本の独占販売代理店として戦略ビジネスパートナーシップを締結したと発表していた。