ロシア大統領、反乱首謀者糾弾 名指しせず、流血回避謝意

ロシアのプーチン大統領=26日、モスクワ(タス=共同)

 ロシアのプーチン大統領は26日、民間軍事会社ワグネルによる武装反乱の収束後初めて演説し「首謀者らは国と国民を裏切った」と糾弾した。首謀者が誰かは明言せず、ワグネル創設者プリゴジン氏を名指しもしなかった。戦闘員の多くは愛国者だとし、流血の事態回避に謝意を示した上で、国防省と契約して任務を続けられるし、希望者はベラルーシに行くこともできると述べた。

 国営テレビを通じて述べた。ベラルーシに行く戦闘員の扱いには言及しておらず、ワグネルの存続を容認するのかどうかは不透明。反乱は「いずれにしても鎮圧されただろう」とも警告した。

 プーチン氏は武装反乱が始まった直後から、多大な流血を避けるよう直接指示していたと主張した。

 プリゴジン氏を説得したベラルーシのルカシェンコ大統領について「平和的解決への貢献に感謝している」と述べた。

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