SDGsに貢献したいけど、何をしていいか分からないという方必見です。おいしく食べるだけでサステナブルな活動に参加できるという新しいコンセプトのお店がオープンしました。
静岡県の御殿場プレミアム・アウトレットの中にオープンしたキッチンカーです。その名も「TABESUS(たべサス)」。「食べるだけでサステナブル」というコンセプトで、まだ食べられるにも関わらず捨てられてしまう廃棄食材などをメインに取り扱うサステナブルグルメの専門店です。
<TABESUS 篠崎友徳代表>
Q.ちなみにどういった食材がSDGs?
「例えば…こちらはですね、(お店で)瀬戸内レモネードという商品を提供していて、ブランドレモンの瀬戸内レモンを栽培する時に小さな傷がついてしまったりとか、そういった理由で市場に出回らないような瀬戸内レモンを、スライスすると傷って分からないのでスライスして漬け込んだレモネードの素になります」
<坂口将也記者>
「甘すぎず爽やかでとてもおいしいです。普通のレモンと全く変わらないおいしさです」
ほかにも、割れた米から作った米粉を使用したチュロスや、サトウキビの豊作により余剰在庫の問題を抱えている沖縄の黒糖を使ったクラフトコーラなど、提供しているのは全てSDGsに関わる商品です。
<客>
「おいしい。いいものを食べて環境とかにもいいものと思ったらすごい満足感」
「食べて(SDGsに)貢献できるなら食べたいなってなる。それで貢献できるなら」
大手広告代理店の調査によりますと、SDGsを認知している人は全体の9割を超えていることが分かりました。しかし、いまだ半分以上の人が「内容は分からない」と回答していて具体的に行動に移せている人はまだまだ少ないのが現状です。
こういった背景が「TABESUS(たべサス)」誕生のキッカケとなりました。
<TABESUS 篠崎友徳代表>
「いろんな企業や自治体が元々はSDGsを推し進めていたと思うが、これからは企業ではなくて個人単位で気軽に参加できるようなものが広がっていくのではないかと思っている。うちのお店も『おいしい』というすごくライトなものを入り口にしてサステナブルな活動に個人単位で参加できるような仕組みがつくれたらと思ってやっている」
「TABESUS」で扱う食材は廃棄食材だけではありません。
<TABESUS 篠崎友徳代表>
「こちらは足柄茶になっておりまして、フードマイレージの視点から近くの生産地から消費地までの距離を短くするということで、足柄が御殿場からは近いので、足柄茶の抹茶フライドポテトを提供している」
御殿場アウトレットから車で20分ほどの場所にある足柄茶を栽培している茶園です。輸送距離が短いことで排出されるCO2削減につながります。この「地産地消」の考えに、生産者も賛同しています。
<神奈川県農協茶業センター 市川知明営業主任>
「話をいただいた時はそんな考え方があるのかと驚いた。お茶もこういう食べ方があるのかというのを知ってもらうというキッカケをつくっていただけたのでいろいろ食べていただけたらと思う」
何かと難しく考えがちなSDGs。もっと簡単に、気軽にSDGsと向き合ってみてはいかがでしょうか。