「笠間の栗」むき手求む マイスター養成講座 茨城・笠間市 加工技術者確保狙う

栗は笠間市の特産品(資料写真)

茨城県笠間市は、市民など一般の人を対象に「笠間の栗むき手マイスター養成講座」を企画し、受講希望者を7月7日まで募集している。7月と10月の2回にわたり、プロのむき手がきれいに素早くむくこつを教える。

栗むき講座は昨年度も開講し2年目。定員は計80人で、昨年度の2倍に増やした。所管する市農政課によると、「笠間の栗」の知名度が近年高まった半面、甘露煮や渋皮煮などの加工品の生産現場で、栗の皮をむく作業の従事者が不足し、技術者確保のニーズの高まりが背景にあるという。

昨年度は「栗むきに興味のある人」として募集したが、本年度は「技術を生かし働きたい人」とし、人材養成に力点を置いた。受講修了者に対し、むき手を求めている加工事業者の情報紹介も行うとしている。

講師は、市内の栗生産者女性6人のグループ「かさまの栗つたえ隊(KKT6)」(箱田素子代表)と、同隊のサポート組織のメンバーが務める。

講座は7月25日と10月17日に、いずれも友部公民館(同市中央)で開かれる。2回通しでの参加が条件。両日とも、午前の部(午前10時半~正午)と午後の部(午後1時半~3時)の2部制にし、希望者は申し込む際に、どちらの部で受講希望かをあらかじめ指定する。不公平感が出ることを避けるため、先着順ではなく抽選制とする。

所定用紙を使い、同課ブランド戦略室宛てに郵送かファクスで申し込む。問い合わせは同室(電)0296(77)1101。

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