「ポケモンGO」フェス、日本唯一の開催地に大阪・吹田市

スマホ向けゲームアプリ「ポケモンGO」を使った、年に一度の最大規模オフラインイベント『ポケモンGO FES 2023』。その日本唯一の会場に、大阪・吹田市が決定。チケットはすでに完売しており、幅広い世代から注目を集める同イベントに関して、吹田市長の後藤圭二氏らが会見をおこなった。

フォトセッションではピカチュウが登場。左から(株)ナイアンティック 代表取締役社長 村井説人氏、吹田市長 後藤圭二氏、(株)ポケモン 最高ビジネス責任者 伊藤憲二郎氏

現実世界を舞台にポケモンを捕まえ、バトルが楽しめる「ポケモンGO」。2016年にリリースされると、1990年代生まれの「ポケモン世代」を中心に人気を博し、モンスターボールを投げながら歩く人が続出。流行語大賞にノミネートされるほど社会現象を巻き起こし、今でも根強いファンを持つ。

今回の「GO FES」は年に一度、ヨーロッパ、北米、アジア太平洋地域のいずれか3カ所の都市で開催される。特定の場所に足を運び、期間中にしか現れないレアポケモンや色違いポケモンを探索したり、他のトレーナーと協力し合って「ボスポケモン」を倒すレイドバトルに参加することができる。

そんな同イベントが2023年、大阪・吹田市で開幕されることが決定。日本では唯一の開催地となる。選定理由について、同ゲームを開発した「ナイアンティック」の代表取締役社長・村井説人氏は、「吹田市は、人口増加率が高い日本有数の都市。そんな勢いのある街で、地域の歴史や文化を感じてほしい」と明かした。

メイン会場は、同市の「万博記念公園」。園の南半分を「暗いジャングル」「妖精の庭」「氷の平原」「火山の島」と4つのエリアに分け、各生息地でさまざまなポケモンに出合うことができる。午前・午後と2部に分け、入れ替え制でメイン会場と吹田市街地を順番に巡りながら丸一日遊べるという。

ピカチュウと吹田市長 後藤圭二氏のツーショット

吹田市長の後藤氏は、「デジタルの苦手世代がデジタルの世界に足を踏み入れるきっかけになり、アナログから足が離れている若者世代にとっては外出や人との出会いと交流の機会に。デジタルとアナログを繋いでくれるツールが『ポケモンGO』なのでは。たくさん歩いてもらい、『こんなところにこんなもんあるんや』と吹田市を少しでも知ってもらえれば」と期待を寄せる。

大阪開催のチケットはすでに完売。当日メイン会場では、ピカチュウとのグリーティングイベントやフォトスポットが登場するなど、「万博公園」がポケモン一色になる。イベントは、8月4日から6日の3日間。8月には、世界中どこからでも楽しめるオンライン「GO FES」が開催予定、チケット購入方法やイベント詳細は公式サイトで随時発表される。

取材・文・写真/宮口佑香

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