2016年から所属してきたマンチェスター・シティを退団し、バルセロナへ移籍することを決断したイルカイ・ギュンドアン。
彼は『The Player Stribune』に「ありがとう、シティ」という長文メッセージを寄稿した。そこではこんなことも綴っている。
「普段の僕はかなり控えめな人間だ。打ち解けるのは時間がかかる。
でも、このチームの素晴らしいところは、どんなにプレッシャーがあっても、気軽に冗談を言い合えるところ。
練習でボックス内での5vs2をやる時にお気に入りだったのは、ルベン・ディアスと冗談を言い合うことだった。
普段の僕はとてもシンプルな選手だからなのか、ちょっとしたテクニックを見せると、みんなが『ジダン』って呼んでくるのは本当におもしろかったね。
いいセッションをした時には、ルベンは『ジダン』と僕のことを呼んで回った。で、僕は『違うよ。今日はピルロだった。明日はジズーに戻る』って言い返すんだ。
毎日、僕らは笑っていたよ。サッカー界では珍しいことさ」
「今シーズンの僕らをより親密にしてくれた奥さんたちやパートナーにも本当に感謝しなければいけない。
グループチャットでバーベキューをたくさん計画してくれて、それが大きな違いを生み出した。
僕が所属してきたなかで最も仲がいいチームだったし、それが最終的にCL優勝トロフィーを掲げることができた理由のひとつだと思う。
個人的なレベルで僕の生活に大きな違いを生み出してくれたもうひとりが、控えGKのシュテファン・オルテガだった。
ドイツ人として共通点が多かったし、この1年は一緒にエスプレッソを飲むだけで多くを分かり合えた。
もし彼がいなかったら、自分は同じようなシーズンを送れなかったと思う。
サッカーではそういう拠りどころ、心の支えが必要なんだ。僕にとってシュテファンがそれだった。
今季はケヴィン・デブライネともかなり仲良くなった。彼には何でも話せる気がしたし、チームメイトを単なる同僚以上に信頼できると分かった時は本当に大きな違いが生まれるんだ」
今までで最も選手同士の仲がいいチームだったそうで、奥さんたちも含めた家族ぐるみの付き合いも効果的だったそう。
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また、今季ビーレフェルトから移籍してきた30歳のドイツ人GKシュテファン・オルテガの存在も大きかったとか。
エデルソンの控えだった彼はプレー機会は少なかったものの、ギュンドアンにとっては心の支えとなってくれたそう。