宝くじで高額当選した女性 幸せの絶頂で歓喜に満ちた表情 「トゥ・レスリー」本編映像

アメリカで単館公開から第95回アカデミー賞での主演女優賞ノミネートを果たした映画「To Leslie トゥ・レスリー」(上映中)から、本編の冒頭映像が公開された。

軽快な音楽とともに、幼少期から結婚式、最愛の息子ジェームズが誕生した写真など、レスリーの幸せだった半生の映像あと、宝くじで高額当選し叫び声をあげ歓喜するレスリーの姿が映し出される。インタビュアが「レスリー、大金を当てた気分はどう?」と声をかけると、「昨日より遥かにいい気分よ」と満面の笑みで答えるレスリー。さらに、当選番号を選んだ理由を聞かれると「毎回、同じ番号よ」と、息子ジェームズの誕生日であることを明かし、まだ小さいジェームズを紹介する。

さらに、19万ドルもの大金を手にしたレスリーは、「たぶん家を買う。この子にステキな物も。もっといい人生を送る!」と、人生最高の笑顔を見せる。しかし、映像は一転、モーテルでひざを抱えるレスリーの姿を映し出す。「レスリー、いるのはわかっている」とドアを叩かれおびえるレスリーの姿が捉えられている。

レスリーを演じたアンドレア・ライズボローは、「この映画は常識はずれな物語です。なぜなら誰もが自分の中にレスリーがいたり、レスリーになったことがあったり、両方の視点を持っているからです。だからこの映画に関わったみんなにとってとてもカタルシスがあったし、終わりを告げるのは辛いことでした」と話し、「映画の中でレスリーが、息子が小さかったころの素敵だったクリスマスに言及する場面があります。さっき言ったような虚無を埋めてくれるものがあるとすれば、それは息子への愛と思い出なんです」と、映画を通してレスリーのさまざまな思いを表現できたことを語っている。

「To Leslie トゥ・レスリー」は、宝くじに高額当選したものの、酒に溺れて行き場を失うシングルマザーを描いた作品。痛々しいほどリアリティのある演技でレスリーを演じたアンドレア・ライズボローは、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。監督は「13の理由」「ハウス オブ カード 野望の階段」などの重厚なドラマを手掛けてきたマイケル・モリス。本作が長編映画デビューとなる。「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」などのアリソン・ジャネイをはじめ、マーク・マロン、オーウェン・ティーグらが脇を固めている。

【作品情報】
To Leslie トゥ・レスリー
2023年6月23日(金)~ 角川シネマ有楽町他にて全国ロードショー
配給:KADOKAWA
© 2022 To Leslie Productions, Inc. All rights reserved.

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