米女性シンガー 「CVID」を発症していた 稀少な疾病、衰弱でステージに立てなかったことも

米国の歌手ケシャ(36)が、CVID(分類不能型免疫不全症)を患っていることを明かした。疲労感を感じ始めたことで、世界で2万5000人から5万人に1人が罹患するというこの稀な病気にかかっていることを知ったそうだ。

発症していたことを昨年初めて知ったというケシャは、セルフ誌に語っている。「すべての要望に答えられず、一度きりのチャンスを逃したくなかったから、インタビューや写真撮影を断ることが本当に嫌だったの。その結果、肉体的にも精神的にもひどく疲弊してしまった」

「診断を受けてから、睡眠が一番大事だということを学んだの。私は29、30年間それが当たり前だと思っていた」「10代、20代の遅れを取り戻そうとしている感じ。だけどできるだけ睡眠をとるようにしていて、それを猛烈に守らなきゃならない」

ネガティブな注目を集めることを恐れ、ケシャはこれまで自分の病気について口を閉ざしてきた。「私はただ、メソメソした特権を持つ女の子にはなりたくなかったの。私のイメージはアウトドアで楽しんでいる、というものだったしね」

CVIDの推定25%は自己免疫疾患と関連しており、免疫システムが体を守ろうとして誤って健康な部分を攻撃してしまう。だるさや消化器疾患といった症状だけでなく、肺疾患などの慢性疾患につながる呼吸器感染症のような大きな合併症を引き起こすこともあり、罹患者は重篤な感染症を再発するリスクが特に高い。

ケシャはまた、卵子凍結による合併症で「死にかけた」経験があり、9日間病院で治療を受けたが一時は衰弱しすぎてステージに立てないこともあったそうで、「やっと回復した感じだったけど、2、3カ月かかった。大変だったわ」と話していた

(BANG Media International/よろず~ニュース)

© 株式会社神戸新聞社