ヒョンデ、ヌービルの“失格”に対し声明発表。抗議は行わず「決定を認める」/WRCケニア

 6月26日、ヒョンデ・シェル・モビスWRTとしてWRC世界ラリー選手権に参戦しているヒョンデ・モータースポーツは、ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が22~25日に行われた第7戦『サファリ・ラリー・ケニア』の結果から除外される“失格”の裁定を受けたことに対し、スチュワードの決定を認める旨の声明を発表した。

 ヒョンデチームのエースドライバーであるヌービルは先週末、ケニアで行われたシーズン第7戦を総合8位で終えたが、イベント後にイベント・スチュワードから失格処分を受けた。

 スチュワードに挙げられたクラーク・オブ・コースの報告書によると、ある者がラリー期間中に無許可でスペシャルステージ(SS)を走行していた。その人物はヌービルとつながりがある、とされていた。

 ラリー後の聴聞会でこのことを質されたヌービルが、SSを無許可で走行した人物のサポートを受けたことを認めたため、スチュワードは当該行為をWRCスポーティング・レギュレーション第35条4項2号の違反行動と認め、ヌービル/マルティン・ウィダグ組を失格とした。

 この決定に対し、ベルギー人ペアが所属するヒョンデ・モータースポーツは26日に声明を発表。韓国籍のチームはイベント・スチュワードの決定を認めるとともに、FIA国際自動車連盟の立場を理解し、留意するとした。

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ヒョンデ・モータースポーツの声明文

2023年6月26日 - ヒョンデ・シェル・モビス・ワールドラリーチームは、サファリ・ラリー・ケニアでの11号車(ティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組)を、35.4.2条(自動車によるステージへのアクセス)違反により失格としたスチュワードの決定を認めます。

この特定のイベントにおける道路制限の不確実性に関連して、クルーが持ち出した事情にもかかわらず、我々は、参加者が知識を深めるために道路にアクセスするという慣習を止めるために必要な措置を講じるというFIAの立場を理解し、留意する。

我々はFIAと協力し、ステージ上におけるクルーの安全性と平等性を引き続き推進していく。

ヒョンデi20 Nラリー1(ティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組)とシマウマの群れ 2023年WRC第7戦サファリ・ラリー・ケニア

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