通園バス、安全装置設置は55% 小倉担当相「十分でない」

 こども家庭庁は27日、全国の保育所や幼稚園などの通園バスを対象に安全装置の設置状況を点検した結果を公表した。6月末時点で予定を含めて安全装置の設置は55.1%だった。小倉将信こども政策担当相は記者会見で「十分とは言えない」との認識を示した。

 調査対象は2万1343施設の通園バス約5万台。そのうち設置済みか設置予定が2万7566台だった。同庁は引き続き早期の設置を促すとしている。

 政府は4月から通園バスへの安全装置設置を義務付け、6月末までの完了を目指していた。義務化後も1年間は、バスに点検表を取り付けるなどの代替手段を認めている。バスに設置するブザーの購入費用などを補助する。

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