朝ドラ・飲んだくれの女神に、視聴者驚き「すごい殺し文句」

植物の魅力に取りつかれた主人公が、やがて植物学を追い求め研究にのめりこんでいく連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。6月27日放送の第62回では、綾と竹雄は土佐の酒屋を周り、組合を作ろうと奔走するシーンが描かれた(以下、ネタバレあり)。

落ち込む寿恵子(右、浜辺美波)の話を聞く、綾(中央、佐久間由衣)、竹雄(左、志尊淳)(C)NHK

厳しい酒税に対抗するため土佐の酒屋を周り、組合を作ろうとする万太郎(神木隆之介)の姉・綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)。しかし峰屋が大店であることや綾が女性であることから、どこからも相手にされない。「私が呪いながじゃ」と弱音を吐く綾に、竹雄が寄り添い励ます。

一方で、ヤマザクラを治療しようと研究に没頭する万太郎は、思わず寿恵子(浜辺美波)に冷たくあたってしまう。我にかえった万太郎は寿恵子に心から謝り、2人はまた手を取り合って生きていくことを誓うのだった。

今回の放送では、深く落ち込む綾に竹雄が「あなたは呪いじゃない。祝いじゃ」と言葉をかけ、「ただの飲んだくれ」と自分を卑下する綾に、「そうじゃ。飲んだくれの女神じゃ。わしはそういう女神様に欲しがられたいがじゃ」と愛情をもって励ますシーンが描かれた。

長らく綾を慕い続けてきた竹雄だからこその言葉に、SNSでは「いやね、さすがに今日の竹雄は落ちるわ」「竹雄に全世界の女性が恋に落ちるのでは、という回だった」「すごい殺し文句」など盛り上がり、放送後のツイッターでは「飲んだくれの女神」がトレンド入りするなど盛り上がった。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。6月28日放送の第63回では、万太郎たちは横倉山を訪れ、竹雄が寿恵子に植物採集のやり方を教える。

文/つちだ四郎

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