【Jリーグ】シーズン移行検討。「秋春制」導入で降雪地域クラブ、現状よりメリットも。アウェー連戦「開幕」→「中断前後」

天皇杯決勝は、中断期間中の「元日」を予定。

Jリーグ(野々村芳和チェアマン)は6月27日に理事会を開き、 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の来季からの日程変更に伴う「秋春制」へのシーズン移行検討についての議論の途中経過が報告された。

今回は先日の実行委員会でも報告された4つの分科会の設置(すでに「フットボール分科会」「事業・マーケティング分科会」で1回目の会議も開催。「降雪地域分科会」「経営管理分科会」は今週に1回目を開催)、また具体的な移行シミュレーションの日程について説明があった。

降雪地域のクラブについては、現状と同じく12月から2月まではアウェーゲームが組まれることも説明があった。一方、中断期間が、J1とJ2は12月から2月の約2か月、J3では最長3か月になる案が提示された。

現状では降雪地のクラブは最も盛り上がるタイミングの一つであるリーグ開幕からアウェーでの連戦を余儀なくされてきた。ただし、このスケジュールであれば、中断期間の前後にアウェーゲームが組まれることになるものの、現状よりもフットボール面、マーケティング面などでメリットがあることが分かる。

また、AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)など国際カップ戦の出場クラブ、日本代表の活動に対して配慮がされている一方、現状でも抱えている課題だが、リーグ戦の“ない時期”が年間3~4か月ほど、プレーオフに出場しないクラブあるいはJ3クラブはさらに“休み期間”が増えてしまう懸念なども生じる。

Jリーグはシーズン以降する場合、最短で2026-27シーズンに実施する方向で具体的に検討。ただし、サッカースケジュールについては、Jリーグのみならず、JFL(日本フットボールリーグ)、大学・高校など教育機関、さらに年度単位である自治体・行政との兼ね合いや連携なども重要になってくる。

また現状では、このシミュレーションでは中断期間にあたる「元日」に天皇杯決勝が組まれていることも報告された。

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