【カイロ共同】イスラム教最大の聖地、サウジアラビア西部メッカへの大巡礼(ハッジ)が27日、最高潮を迎えた。新型コロナウイルス流行に伴う受け入れ制限はなくなり、世界各地から多くの巡礼者が集結して祈りをささげた。サウジ当局によると参加者は180万人超に上り、2020年以降で最多となった。
現地からの映像では、巡礼者は白い布をまとい、預言者ムハンマドが最後の説教をしたとされるメッカ郊外のアラファト山や周辺を埋め尽くした。暑さと強い日差しの下で傘を差す人もいた。
ハッジは礼拝や断食などと並ぶイスラム教徒の五つの義務「五行」の一つ。財力と体力のある人は生涯に一度、行うことが求められる。