元NMB48藤江れいな、恋バナ遠く「逆の意味でごめんなさい」17歳から29歳の写真展で感慨

元AKB48、NMB48のタレント藤江れいな(29)が27日、東京・港区のNine Galleryで自身の写真展「『記憶』の肖像」が初日を迎え、取材会を開いた。

17歳から撮影で親交が続いてきた写真家・萩原和幸氏によるパネルがズラリ。会場を見渡した藤江は「ずっと撮り続けていただいているので、私の全てをさらけ出してるというか、そんな感覚になりました。ちょっと恥ずかしい気持ちもあったんですけど、展示された作品を見て、懐かしなと思い、やっぱりすごくうれしかった」と、自身の歩みをかみしめるように語った。

14歳でAKB48のチームメンバーとなり、アイドルとしての成長を重ね、20歳でNMB48に移籍。23歳でグループを卒業後は、個人として芸能活動を続ける。23歳で発表した写真集「記憶 Memorial Films 」、今年3月のカレンダー「記憶~20代、最後の軌跡~」と、萩原氏との流れを組む写真展。藤江は「全部が連動してるので、私をずっと応援してくれてる方は、こんなことあったなって記憶を思い出しながら見てもらえたら嬉しいです」と呼びかけ、「写真が好きという方にも見て欲しい。作品の幅がすごく広いので、この写真を通して私を好きになってもらいたいです。そしてタイトルの通り、皆さんの記憶に残る写真展になってほしい」と希望を口にした。

故郷の千葉・鎌ケ谷の梨農園、東京の閑静な住宅街、地元の公園、長野や静岡などの遠征先、和室での和服姿や白無垢などの企画、自然や空模様がフューチャーされたものなど、13年の歴史を感じさせる多様なテーマの作品が展示された。

17歳当時を「グループとしてもすごく盛り上がってきてた時期なので、あんまり寝てなかったくらい忙しかった。その時その時のことをクリアしていくので精いっぱいで、先のことは考えられませんでした」と回想。20歳で移籍したNMB48ではグループで年長になり、後にチームのキャプテンを担当。「破天荒な子が多かったので、引っ張っていくのが大変だと思いましたが、私の意見もすごく尊重してくれるチームだったのでやりやすかった。副キャプテン(沖田彩華)がしっかりしていたので、私がやるのは円陣(を組むこと)くらいでしたけれど」と、楽しそうに振り返った。

現在は競馬関係の仕事が増えたが、馬券を狙う際に「優柔不断だった私が、大阪に行って決断できるようになった。迷わず予想できるようになりましたね」という。軸を決めて相手を探すオーソドックスな買い方で「最近成績はいいです。エプソムカップは完璧でした。宝塚記念はイクイノックスが強くて…。それでもファンの方から『ありがとう』って感謝されることが増えました」と自信を口にした。プライベートでは地方競馬場にも足を運ぶという。

大人になって覚えたのがお酒。「お酒は大好きです。毎日絶対一杯飲んで寝るくらい。好きなお酒を聞かれてキンミヤだと答えると、飲んべえだねって言われます」といたずらっぽく話した。プライベートでの目標に「お酒の資格を取りたい。日本酒マイスターの方は結構いますが、焼酎が好きで焼酎マイスターを取りたいですね」と掲げるほどだった。

お気に入りは21歳で撮影された作品で、都内の住宅街でセミロングの髪が風になびき、はかなげな表情を浮かべる一枚。萩原氏が大きなパネルに選び、展覧会の顔ともいえる一枚になった。「萩原さんと合うなと思いました。私もずっと大好きな一枚です。NMBに移籍して、この頃は楽しかったですね。もう一つは昨年撮影したおちょこを持った写真ですね」と、大好きなお酒にも絡めて語った。

作品には白無垢姿もあり、結婚の話題へ。30歳を目前に控えるが「ファンの方に、早く恋愛してねと心配されます。期待に応えられなくて、逆の意味でごめんなさいという感じです。20代最後なので、恋愛はしたいですね。焦っています」と笑った。

萩原氏とは13年交流が続くが「かなり人見知りで写真に出るんですよ。萩原さんには撮りやすい環境にしてもらって、素でいられます」と話し、萩原氏は「最初の撮影で、うるうるした目にやられました。ころころ表情が変わって、今はこちらが撮らされているようです。感謝しています」と語った。これからも新たな作品が二人から誕生するのだろう。

展覧会は7月2日まで。入場料500円。7月1日には藤江と萩原氏のトークショーが行われる(料金別途1000円)。詳細は会場の公式サイトまで。

(よろず~ニュース編集部)

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