タリバン復権後、民間人千人死亡 国連報告、戦闘終了し減少

アフガニスタン・カブールの検問所で機関銃を手にするタリバン兵=20日(AP=共同)

 【カブール共同】国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は27日、イスラム主義組織タリバンが復権した2021年8月15日から今年5月末までに、爆弾テロなどで民間人1095人が死亡、2679人が負傷したとする報告書を発表した。復権前の20年に死亡した民間人は3035人で、犠牲者は減少。タリバンと旧国軍との戦闘が終了し、治安が一定程度回復したとみられる。

 死傷者計3774人の約4分の3に当たる2800人超が人口密集地にあるモスク(イスラム教礼拝所)や学校、市場などで即席爆破装置(IED)の爆発に巻き込まれた。多くは過激派組織「イスラム国」(IS)による攻撃とみられるとしている。

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