朝ドラ・狛犬ごしのキスに視聴者歓喜「ついに」「おめでとう」

土佐の酒屋「峰屋」で生まれ育った主人公が、やがて上京し植物学の道を突き進む連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。6月27日に放送された第62回では、綾と竹雄のシーンにSNSがざわついた(以下、ネタバレあり)。

トークイベントに登場した佐久間由衣(2021年9月撮影・大阪市内)

土佐の酒屋に声をかけ組合を作ろうとする万太郎(神木隆之介)の姉・綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)。しかし、峰屋へのやっかみや綾の性別が理由で、まったく相手にされない。深く落ち込んだ綾は、竹雄に「私が呪いながじゃ」と弱音を吐く。

峰屋の従業員を守りたいという気持ちの一方、それでも隠れて作る「闇の酒」に頼りたくないと苦しむ綾に、竹雄は愛情深く勇気づける。「ただの飲んだくれ」という綾の自嘲に、「そういう女神さまに、欲しがられたいがじゃ」と竹雄が思いを告げ、2人は結ばれるのだった。

今回の放送では、竹雄の言葉に「竹雄・・・面倒くさいき」と言いながらも、綾が口付けで応えるシーンが描かれた。

神社の狛犬越しにキスをする2人のシーンに、SNSは「美しいキスシーン」「契りを交わす2人からフォーカスを外して狛犬にピント当てる演出・・・なんて素敵なの」「カメラが引いていって一対の狛犬が映るのでもう十分。文学のような朝ドラだな」など称賛の声が寄せられた。

また、長らく綾を思い続けてきた竹雄だけに、2人が結ばれたシーンでは「やったー!」「竹雄おめでとう! 綾さま素敵な人に惚れられておめでとう!」「子供の頃からずっと想い続けてきた綾さんとついに」など祝福の声が相次ぎ、ツイッターでは「竹雄と綾」がトレンド入りしていた。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。6月28日放送の第63回では、万太郎たちが横倉山を訪れ、竹雄が寿恵子に助手としての仕事を教える。

文/つちだ四郎

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