G7水戸会合のPRデザイン案競う 専門学校生がプレゼン 茨城

G7茨城水戸内務・安全担当大臣会合のPRデザインをプレゼンテーションする文化デザイナー学院の専門学生=水戸市泉町

12月に水戸市で開かれるG7内務・安全担当相会合の機運醸成に向け、地元の専門学校「文化デザイナー学院」の学生がPRデザイン案を制作、候補作を絞り込むプレゼンテーションが27日、同市泉町1丁目の同校で行われた。学生は茨城県や同市の魅力を伝え、国際犯罪抑止を呼び掛ける作品について説明、採用をアピールした。

デザインは県や市、県議会など37団体の官民連携による推進協議会が選定し、公的なポスターや横断幕、チラシなどで活用される。

制作したのは同学院広告プロモーション学科の3年生28人。同科はコンピュータグラフィックス(CG)や映像、ウェブに関するデザインを学べる県内ただ一つ専門学校の学科で、県からの依頼を受け、学生は約1カ月かけて1人1作品の制作に取り組んだ。

プレゼンテーションは候補作を絞り込むため実施。学生たちは、水戸の梅や偕楽園好文亭、水府提灯など地域の象徴をモチーフに選び、地球に見立てた納豆のわらの内側に水戸芸術館のタワーを描いたり、メロンやクリといった茨城県の代表的な食材を安全を守る戦隊ヒーローとして表現したりするなど、工夫を凝らして完成させたデザイン案を丁寧に紹介した。

審査は同校職員や県職員らが担当。行方市を拠点に世界で活躍するグラフィックデザイナーの藤代範雄氏は「表面にこだわり、心に訴えるものが弱かった」と厳しく評価した上で、「もっと考え、勉強してほしい。そうすれば(良いデザインが)出てくる」と激励。今後の成長に期待を寄せた。

デザインを選定する推進協議会は7月6日に開催。選定作品は同月中旬に公表される。

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