教皇特使、モスクワ訪問へ 正教会最高位と会談予定

1月、モスクワの救世主キリスト大寺院で礼拝を執り行うロシア正教会最高位のキリル総主教(タス=共同)

 【ローマ共同】ローマ教皇庁(バチカン)は27日、教皇フランシスコの特使としてズッピ枢機卿が28~29日の日程でモスクワを訪問すると発表した。イタリアの主要メディアによると、枢機卿はロシア正教会最高位キリル総主教やロシア政府の幹部と会談する予定。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、和平実現に向けロシア側と話をするとしている。

 教皇は昨年2月の侵攻開始後、ウクライナとロシアの停戦の仲介に意欲を示していた。枢機卿は今月上旬、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー大統領と会談していた。

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