【香港】5月の輸出額15.6%減、マイナス幅拡大[経済]

香港政府統計処は27日、香港の輸出額が5月は前年同月比15.6%減の3,275億6,000万HKドル(約6兆円)だったと発表した。13カ月連続のマイナス成長で、減少幅は前月の13.0%から一段と拡大した。主要な相手国・地域への輸出が軒並み前年を下回っている。

最大の仕向け先である中国本土への輸出額は17.5%減の1,760億3,500万HKドル。国・地域別で2位の米国も17.7%減の229億9,500万HKドルと大きく落ち込んだ。

その他仕向け先は、3位のインドが30.7%減の110億6,200万HKドル、4位の台湾は24.7%減の101億500万HKドル、5位のベトナムは0.5%減の91億2,400万HKドルといずれも振るわない。日本向けは26.4%減の63億1,100万HKドルで、国・地域別ではアラブ首長国連邦(UAE、10.5%減の66億7,600万HKドル)を下回る7位だった。

5月の輸入額は全体で16.7%減の3,539億5,900万HKドル。輸入の落ち込みは11カ月連続となり、減少幅は前月から4.8ポイント拡大した。

最大の出荷元である本土からが10.3%減の1,548億1,500万HKドルと2カ月連続のマイナス成長。2位の台湾からは19.4%減の421億9,800万HKドル、3位のシンガポールは34.8%減の239億3,700万HKドルで、ともに大きく落ち込んだ。日本は14.2%減の167億5,800万HKドルで4位だった。

5月の貿易収支は263億9,900万HKドルの赤字となった。

1~5月の輸出額は前年同期比16.3%減の1兆6,083億4,300万HKドル、輸入額は13.4%減の1兆7,833億2,200万HKドルで、貿易収支は1,749億7,900万HKドルの赤字となっている。

政府報道官は、本土経済の回復加速によってある程度の逆風緩和は見込めるものの、主要国・地域経済の低迷が引き続き香港の輸出を圧迫するとの見通しを示した。

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