「生気なく、片目にあざ」 逃げた祖母保護の男性証言

神戸市西区の自宅から逃げてきた祖母が保護された同市垂水区の団地=26日

 神戸市西区の草むらで穂坂修ちゃん(6)の遺体が見つかり、祖母(57)に対する監禁や傷害の疑いで家族4人が逮捕された事件で、西区の自宅から逃げた祖母を同市垂水区内で保護した男性が28日までに取材に応じ、当時の祖母の状況を「片方の目の周りに茶褐色のあざがあり、生気がなく、ただごとではないと感じた」と振り返った。

 男性は20日午後11時20分ごろ、買い物からの帰りに団地敷地内で車いすの祖母を見つけた。白髪交じりで帽子をかぶり、半袖シャツにスカート姿で、周囲にペットボトルやノートなどが散乱。夜中に異様な状況だったため、声をかけた。

 「家が近いから、大丈夫」。祖母は弱々しい声で繰り返し、車いすから立ち上がって2、3歩進んだが、膝から崩れ落ちた。男性はすぐに110番し、駆け付けた警察官2人に祖母を引き渡した。

 捜査関係者などによると、祖母はバスを乗り継ぎ自宅から南東に約7キロ離れたこの団地へ移動したとみられる。祖母とその子どもである逮捕された4人は以前、近所に住んでいたという。

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