地元紙が報じた竹島の歴史 記事2700本、資料集に

日本国際問題研究所が山陰中央新報社の竹島の関連記事をまとめて刊行した資料集

 シンクタンク「日本国際問題研究所」は、日韓両国が領有を主張する竹島に関心を持ってもらおうと山陰中央新報社(松江市)が報じた関連記事をまとめた資料集を刊行した。同社の前身時代だった1945~59年の新聞記事のうち約2700本を収録。全3巻で600セットを全国の大学や図書館などに配布した。

 監修した島根大法文学部の船杉力修教授は「行政文書に残っていない内容を確認できる。活用し研究が活発化してほしい」と話す。

 竹島近海で戦後、アシカ猟の漁業権を島根県に求める漁師を取り上げた記事(48年)や、竹島が日本領であることを示す江戸時代の地図が広島県で発見されたとする記事(53年)などを収録している。

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