来年、統合10周年を迎える富山県南砺市上平小学校は27日、開校時に校歌を作詞作曲したシンガー・ソングライターの高原兄さんを学校に招いた。全校児童52人は高原さんから歌詞に込めた思いを聞き、一緒に歌った。
児童の斉唱で迎えられた高原さんは、校内の多目的ホールで話をした。当時、校歌を手がけるのが初めての経験だったとし、「相当プレッシャーがかかった。普段はすぐに歌を作れるが、半年かかって3曲ほど候補曲を書いた」と苦労を明かした。
地元の自然や五箇山民謡など大切なものを歌詞に織り込んだことにも触れた。最後の「志を掲げよ」に思いを込めたことを説明。「みんなも固い意志を持って、自分の気持ちを大事にしてほしい」と呼びかけた後、児童や教職員と共に校歌を歌った。
代表して6年生の坂本子龍君が「6年生になるまであまり意味を気にせず歌っていたが、今回話を聞き、厳しい自然や地元の民謡に対する高原さんの思いを知ることができて良かった」と話した。
現在の上平小は旧平小と旧上平小が14年に統合。開校式では高原さんが指揮をして校歌を斉唱した。高原さんが同校を訪れるのはアルバムに収める校歌をレコーディングに来た2014年夏以来。