宮崎の高校生あっぱれ G7農相会合で政策提言

足立さん(左から2人目)に感謝状を授与する野村農相(右)(27日、東京・霞が関の農水省で)

高校生の頑張りにあっぱれ――。野村哲郎農相は27日、4月の先進7カ国(G7)農相会合に参加した地元・宮崎県内の高校生チームに対し、会合の成功に貢献したとして感謝状を授与した。若者らしい発想で今後の農業政策に関する提言をまとめ、各国の閣僚らに英語でスピーチした努力をたたえた。

チームは県内14の高校の20人でつくる。県立高鍋農業高校2年の足立英加さん(16)、県立飯野高校2年の梯伶奈さん(17)、県立宮崎西高校2年の岩谷蓮斗さん(17)が代表として同日、東京・霞が関の農水省を訪れ、感謝状を受け取った。

高校生チームはG7農相会合で、気候変動などが世界の食料安全保障を脅かし、先進国と途上国の格差が拡大していると訴えた。その上で、持続可能な農業に関する共同研究に先進国から途上国まで一体で取り組むことや、交流サイト(SNS)やアニメなどの媒体を使った農業の魅力発信などを提案。参加各国からも高い評価を受けた。

足立さんは記者団の取材に、「とても達成感に浸っている」と喜んだ。「これでゴールと思わず、提言を(自分でも)実現できるようにしていきたい」とも話し、チームで立ち上げたインスタグラムを通じた若者目線での農業の魅力発信に強い意欲を示した。

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