【豊後大野】豊後大野市は、JR三重町駅周辺で「三重町駅前広場」の整備を進めている。市の玄関口をきれいにして観光客を気持ちよく迎えるとともに、市民の憩いや触れ合いの場としてにぎわいと活力を創出する。一部が完成し、駅西側の芝生広場や駐車場などが利用できるようになった。
完成したのはステージやあずまや6棟がある芝生広場(約1700平方メートル)、バスケットボールのスリーオンスリーコート(約160平方メートル)、有料駐車場(身体障害者用3台を含む44台分)。工事費は約2億2千万円。
非営利で使う場合、芝生広場とスリーオンスリーコートは無料。駐車場は2時間以内無料(24時間で最大千円)で、定期利用もできる。
今月上旬に現地で供用開始式があり、関係者約20人が出席。川野文敏市長と田嶋栄一市議会議長が「親しまれ、愛される施設になることを願う」とあいさつ。駐車場の遮断機のボタンを押し、稼働を開始させた。
市によると、駅前広場は2017年に市主催の市民参加型会議「ぶんごおおの未来カフェ」が市に提出した三重町駅周辺まちづくり基本計画を参考に、18年から着手。民間の倉庫や貯木場などがあったエリアを買収し、整備を進めてきた。
今後、駅西側にトイレと駐輪場、東側にはバス停やタクシー乗り場を設けたロータリーを建設。駅舎も改修し、観光案内所を置く。
市建設課は「多くの人に活用してもらい、豊後大野の魅力を発信する広場にしていきたい」と話している。