茨城県警と茨城交通 ニセ電話被害防止 バス車内放送で注意喚起 「らんちゃん」が担当

茨城県警察本部=水戸市笠原町

茨城県警と茨城交通(水戸市)が、路線バスの車内放送を活用してニセ電話詐欺の被害防止に取り組んでいる。固定電話の留守録設定を呼びかける内容で、音声はユーチューバーで6歳の女児「らんちゃん」が担当。8月31日まで水戸駅と日立市役所をそれぞれ発着の一部路線で放送する。

らんちゃんは昨年、県警とコラボしたニセ電話詐欺被害防止の動画を公開。今回の放送では「いつも自宅固定電話は留守番電話設定にする」と注意喚起している。放送に併せてチラシの車内掲示も開始した。

県警ニセ電話対策室の生田目匠室長は「高齢のバス利用者に働きかけ、子や孫世代からも対策を伝えてほしい」と話した。

同室によると、県内のニセ電話詐欺の認知件数は5月末現在で95件。被害総額は約2億6200万円に上っているという。

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