大阪大学、アニコム損害保険、アース製薬などと共同研究へ

大阪大学はアニコム損害保険、アニコム先進医療研究所、アース製薬とペットの歯周病予防や腸内環境改善で共同研究を実施することに合意した。ペットの口内細菌のデータを収集するとともに、MA-T™を利用した歯周病の予防法、治療法を開発する。

アニコム損害保険によると、MA-T™は亜塩素酸イオンから必要時に殺菌作用を持つ水性ラジカルを生成させ、ウイルスの不活化や除菌を可能にする技術。医療や新薬分野のほか、農林業やエネルギー業界でも応用が期待されている。

人間の口腔内ケアでは、MA-T™含有ジェルの効果が確認されているが、共同研究ではこの技術をペットに応用する。歯周病のペットと正常な状態のペットの口腔内細菌データを比較するとともに、ペットへのMA-T™利用が口腔内細菌の正常化に与える影響、ペットの口腔内疾患予防と治療法の確立を予定している。

ペットの歯周病は後に重大な疾患を引き起こすきっかけになるといわれている。アニコム損害保険が保険金請求データなどから解析したところ、イヌが歯周病になると、翌年の心臓病発症が1.7倍、腎臓病発症が3.5倍に増え、ネコが歯周病になると、翌年の心臓病発症が3.8倍、腎臓病発症が2.7倍になるという。

出典:

【アニコム損害保険株式会社】アニコムと大阪大学、アース製薬が共同研究を開始 ペットの歯周病予防、口腔内環境改善から健康寿命延伸へ

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