特急で茨城県産品定期輸送 JR水戸 サザコーヒー商品都内へ

特急列車にサザコーヒーの商品が搬入された=JR常磐線勝田駅(JR東日本水戸支社提供)

JR東日本水戸支社は27日、列車による荷物輸送サービス「はこビュン」を活用し、コーヒー加工販売のサザコーヒーホールディングス(茨城県ひたちなか市、鈴木太郎社長)が製造したスイーツを東京・品川駅まで常磐線特急列車で届ける定期輸送を始めた。同サービスでの本格的な定期輸送は初めて。

はこビュンは、決まった時間に早く届けられる列車の強みを生かし、JR東日本では2021年からサービスを展開している。列車内に搬入された品物は主に車内販売準備室に置かれ運ばれる。貨物と旅客を同時に運ぶ貨客混載のため、二酸化炭素排出量やコストの削減にもつなげることができるのが利点だ。

この日は、JR勝田駅でサザコーヒーの「カステラショート」57個と「世界一うまいコーヒーゼリー」36個を特急ときわ70号に搬入し、約1時間半で品川駅まで届けた。毎週火、木、金、日曜日の週4日運び、商品は同駅内のサザコーヒーエキュート品川店で販売される。従来は遠いため生ケーキ商品の輸送はしていなかったという。

同支社はこれまで県産の地酒や鮮魚を都内まで運んだ実績があり今後も輸送品目を増やしていく構え。

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