神戸高2刺殺事件で控訴 当時17歳の男、懲役18年

 神戸市の路上で2010年に私立高2年堤将太さん=当時(16)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた当時17歳の男(30)=愛知県豊山町=の弁護側は28日までに、懲役18年とした一審神戸地裁判決を不服とし、控訴した。27日付。

 判決によると、男は10年10月4日夜、神戸市北区の歩道上などで堤さんを折り畳みナイフで複数回刺し、失血死させた。約11年後の21年8月に兵庫県警に逮捕された。

 一審の裁判員裁判で男は殺意を否認し、当時精神疾患があり心神耗弱状態だったと主張した。しかし23日の一審判決は、男が殺傷能力の高いナイフで堤さんの頭部や首を複数回刺したことなどから殺意を認定した。

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