子役・毎田暖乃さん「子ども置き去り、絶対だめ」 一日児童虐待対策官に千葉県警任命

千葉県警の「一日児童虐待対策官」を務めた人気子役の毎田さん=27日午後、県警本部

 夏本番を前に、子どもの車内放置を防ごうと、千葉県警は27日、人気子役の毎田暖乃さん(11)を「一日児童虐待対策官」に任命し啓発イベントを行った。毎田さんは子どもが置き去りにされ亡くなるニュースを見るたびに「悲しい気持ちになった」と話し「つらい思いをする子を減らしたい」と注意を呼びかけた。

 県警によると、県内では、5月末時点の子どもの車内放置の対応件数が前年同期比18件増の23件あった。車内放置の危険性を周知するため、県警本部で毎田さんが母親役を演じ寸劇を披露。「ほんの少しの時間でも、子どもを置き去りにするのは絶対にだめ」と劇中で強く訴えた。劇は県警の公式YouTubeチャンネルで動画配信される予定。

 毎田さんは同日、千葉市中央区の「イオンスタイル千葉みなと」で啓発チラシも配布。県内出身の漫画家・村田椰融さんの作品「妻、小学生になる。」を実写化したドラマに出演しており、村田さんがデザインしたチラシを配った。

 県警少年課の石坂明敏課長は「車内放置は子どもの生命を脅かす危険な行為と周知する必要がある」と訴えた。

千葉市中央区の「イオンスタイル千葉みなと」で啓発チラシを配る人気子役の毎田さん=27日午後、同区

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