横浜港、30年超連続シェア首位 コーヒー生豆輸入支える 「おうちカフェ」ブームも重なる

産地による生豆の特徴を紹介するコーヒー鑑定士の梅村さん=横浜税関

 コーヒーの流行は、1杯ずつ丁寧にドリップする「サードウエーブ」(第3波)のただ中。その生豆の輸入シェア首位を独走するのが、横浜港だ。新型コロナウイルス禍の「おうちカフェ」ブームも重なり、開港から喫茶文化が息づく横浜が嗜好(しこう)の多様化を支えている。

 横浜税関によると、2022年の全国の輸入量は前年比3%減の39万32トン。品薄感で単価が高騰し、金額ベースで63.6%増の2151億5千万円と過去最高を更新した。このうち横浜港は数量で46.1%、金額で52.2%を占める。

 2位以下の神戸や名古屋を引き離し、数量で33年、金額で34年連続でシェアトップに立っている。大消費地である首都圏の需要を引き受けているためだ。横浜税関によると、メーカーの焙煎(ばいせん)工場にアクセスしやすく、保管に習熟した倉庫が近港に充実している要因も大きいという。

© 株式会社神奈川新聞社