札幌の組織委理事公募「慎重に」 大会運営見直し案で委員

取材に応じる検討委員会座長の生田圭弁護士=28日午前、札幌市

 2030年の冬季五輪・パラリンピックの招致を目指す札幌市は28日、東京大会を巡る汚職・談合事件を受け策定を進める大会運営の見直し案を議論するため設置した検討委員会の第2回会合を開いた。市は大会組織委員会理事会メンバーの一部を公募で選ぶことなどを柱とした原案を示し、委員からは「公募は長短ある。慎重に考えるべきだ」などの意見が出た。

 検討委委員の意見や議論の内容を踏まえ、市は7月7日に行われる市議会の冬季五輪・パラリンピック調査特別委員会で、大会運営見直し案の中間報告をする方針。

 座長の生田圭弁護士は「実効性ある具体的な案の策定に向け、引き続き意見を述べていきたい」と話した。

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