大雨に備え土砂災害警戒区域点検 岡山市 急傾斜地で異常の有無確認

山の急傾斜地で異常の有無をチェックする職員ら=岡山市北区

 梅雨や台風に伴う大雨に備え、岡山市は28日、市内の土砂災害警戒区域で点検を行い、土砂災害につながる可能性のある山肌の異常や湧き水の有無をチェックした。

 岡山市北区の万成地区にある急傾斜地を作業着姿の市、岡山県の職員ら約10人が訪れた。崩落の危険がある斜面の膨らみ、落石の痕跡などを目視で確認するとともに、土中から水が染み出ていないかも落ち葉をかき分けて点検した。

 近くの北ふれあいセンターでは啓発活動も実施し、地域の福祉事業所従業員らに万一の際の警戒を呼びかけた。就労継続支援B型事業所エスポアール・セルプ(岡山市北区谷万成)サービス管理責任者の冨山誠司さん(52)は「土砂災害警戒情報が出たときは日頃の避難訓練を生かして利用者の安全を守りたい」と話した。

 県によると、市内の土砂災害警戒区域は1491カ所。市は2011年度から、6月の「土砂災害防止月間」に合わせて危険箇所を点検している。

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