新型コロナ、県内「第9波」見られず 新規患者推計値減少

新型コロナウイルスのオミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 富山県は28日、県内48定点医療機関から19~25日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数が、定点当たり4.02人だったと発表した。新規患者推計値は911人で、前週の1109人から18%減少した。

 全国的に感染が広がっており、感染「第9波」が始まったとの見方があるものの、県衛生研究所の大石和徳所長は「県内の感染状況は横ばいの状態が続いており、第9波が始まっているとは言えない」との見方を示した。

 一方、県内では過去3年間、夏季に感染が拡大する傾向にあると指摘。「夏休みやお盆など人が動く時期に感染者が増える可能性がある。引き続き、それぞれに合った感染対策をしてほしい」と呼びかけた。

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