モネの世界観 スイレンかれん 倉敷・大原美術館で見頃

大原美術館で咲くモネゆかりのスイレン

 印象派を代表するフランスの画家クロード・モネ(1840~1926年)の代表作「睡蓮(すいれん)」を所蔵する大原美術館(倉敷市中央)で、絵のモチーフとなったスイレンが見頃を迎えた。水面に浮かぶかれんな花が来館者を魅了している。

 同美術館は作品を収蔵する縁で2000年、モネがパリ郊外のジベルニーに構えた自宅兼アトリエから4株を譲り受けた。株分けを繰り返し、現在は工芸館横の池で50株を育てている。

 今年は例年並みの5月中旬に開花。黄色やピンクの花が円形の葉の間から顔を出し、咲き誇っている。7月ごろに最盛期を迎え、10月中旬まで楽しめるという。

 同美術館は「作品とともに花を観賞し、モネの世界観に思いをはせてほしい」と話している。

かれんに咲いている大原美術館のスイレン

© 株式会社山陽新聞社