指導中の昨夏も障害者を虐待 東京・府中の社会福祉法人

 東京都府中市の社会福祉法人「清陽会」で約10年間、知的障害者への虐待が続いていた問題で、市から指導を受けていた昨年夏にも利用者への虐待があったことが28日、市や法人への取材で分かった。法人の第三者委員会が元副理事長らによる多数の虐待や不適切な法人運営について調査報告書をまとめてから、わずか4カ月後だった。

 市などによると、同法人が運営する知的障害者向けグループホームで昨年7月、職員が女性入居者に生活上の行動を注意していた際、女性が聞こうとしない様子だったため、自分の両手のひらを女性の顔の前でたたき、話を聞くよう求めた。

 ホーム側から市に通報があった。

© 一般社団法人共同通信社