夏の厄介者「蚊」の被害を防ぐ方法はある?

蚊が人間を刺す理由

蚊が人間を刺す理由は「栄養補給」です。

人間の血液には蚊の産卵に必要な栄養が豊富に含まれており、普段は花の蜜や樹液をエサにしているメスの蚊も、産卵前だけは人間の血を吸いにくるのです。

ちなみにオスの蚊は、花の蜜や樹液からすべてのエネルギーを得ているため、人間の血を吸うことはありません。

蚊に刺されやすい人の特徴

以下の条件に当てはまる人が蚊に刺されやすいと言われています。

  • 二酸化炭素を多く吐く
  • 体温が高い
  • 汗をたくさんかく

蚊は視力が非常に弱いため、目視で人間を認識できません。そのため、二酸化炭素や体温・湿度などを感知するセンサーを使って人間の居場所を特定しています。体温が高い赤ちゃんや妊婦さんが蚊に刺されやすいのはこのためです。

蚊に刺されないための工夫

「二酸化炭素を吐かない」「汗をかかない」というのは無理な話ですが、いくつか工夫することで蚊の被害を軽減できます。ここでは蚊に刺されないための工夫を5つご紹介します。

肌の露出を減らす

長袖や長ズボンを着用し、肌の露出を減らすことで蚊の被害を減らせます。ただし、肌に密着する服の場合、服の上から刺されることもあるため、ゆったり目の服がおすすめです。

蚊が寄りつきやすい服を着ない

蚊は視力がとても弱く、黒や濃い色しか認識できないと考えられています。白い服を着た人よりも黒い服を着た人の元へ、約10倍の蚊が集まったという実験結果もあります。外出時は、蚊が寄りつきにくい白や淡い服を着用すると良いでしょう。

虫除けスプレーを使う

虫除けスプレーを使うことでも蚊の被害を減らせます。ただし、スプレーしただけでは効果が薄い場合が多く、以下の3つのポイントが重要です。

  • スプレー後はしっかり塗り広げる
  • 2〜3時間おきに塗り直しを行う
  • 日焼け止めを使う場合は、最後に虫除けスプレーをする

蚊取り線香を早い時間から使う

夕方から明け方にかけて活動したり、明け方から昼頃にかけて活動するなど、蚊は種類によって活動時間が違います。そのため、夜だけ蚊取り線香を使っても被害を防げない可能性が高いです。

もの影に隠れて活動時間を待っている場合もあるので、蚊取り線香は早い時間から使用した方が良いでしょう。また、部屋の中心に置いたり、風上に置くことでさらに高い効果が期待できます。

蚊が生息しやすい環境をつくらない

蚊の発生源は水たまりです。

  • 雨水がたまったタイヤ
  • 水やり用のジョーロ
  • 植木鉢の受け皿

など、実は水たまりはいろいろなところにあります。

1週間に1度は溜まった水をこぼす、雨の当たらない場所に移動するといった簡単な対策でも十分効果が期待できるので、実践してみてくださいね。

まとめ

蚊が人間を刺す理由や刺されないための工夫をご紹介しました。蚊の被害を完全になくすことは難しいかもしれませんが、少しの工夫で減らすことはできます。今年の夏を快適に過ごすために、早めに準備を進めましょう。

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