プリシッチ、ウェア、バログン…今夏注目選手多数のアメリカ指揮官が言及

[写真:Getty Images]

アメリカ代表指揮官のグレッグ・バーホルター監督が選手たちの去就に言及した。

2018年12月から昨年末に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)までの4年間、アメリカ代表の指揮をとっていたバーホルター監督。今月16日に再任が発表され、来年にアメリカで開催されるコパ・アメリカ2024や、アメリカ、カナダ、メキシコで共同開催される2026年W杯を目指して戦っていく。

そんな中、アメリカ代表の主力選手たちの今夏去就に注目が集まっている。リールのFWティモシー・ウェア(23)はユベントス移籍が間近に迫っており、チェルシーのFWクリスチャン・プリシッチ(24)にはミランが目をつけている。

今季、アーセナルからスタッド・ランスへとレンタル移籍していたFWフォラリン・バログン(21)の去就も不透明であり、1月からリーズにレンタル移籍していたユベントスのFWウェストン・マッケニー(24)や、バレンシアのMFユヌス・ムサ(20)といった選手の動向にも関心が寄せられている。

イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じたバーホルター監督は、それぞれの選手についてコメントを残している。ウェアのユベントス行きについては「リールのおかげでもあるが、ユベントスの勝利のメンタリティに直面することで、彼はさらなる飛躍を遂げることができる」と述べた。

また、今季のウェアはサイドバックとして起用されることも多かったため、コロンビア代表MFフアン・クアドラードの後継者になるのではないかとも目されているが、「少し似ているが、それほどではない」と指摘。「ティモシーをより経験豊富な選手と比べるなら、フィニディ(・ジョージ)だ」と、90年代にアヤックスなどで活躍した元ナイジェリア代表ウインガーの名をあげている。

プリシッチに関しては、ミラン行きは悪い選択肢ではないと考えている模様。しかし、バログンも含めて彼らの将来に口を出すことはできないと主張した。

「クリスチャンはチェルシーでプレーしている。しかし、チャンピオンズリーグでプレーできる可能性があることから、イタリアとミランは依然としてとても魅力的な移籍先だ。だけど、これは個人的な選択だからアドバイスはできない」

「バログンについても同様だ。彼はすでに有力な選手であり、人々が口にするような将来を期待されるストライカーではない。いずれわかることだろう」

マッケニーに関しては「クラブやリーグに関係なく、ウェストンがプレーし、競争することに興味がある」と言及。ムサに目をつけているというサッスオーロについても触れ、「私はセリエAを見ているし、サッスオーロはよく知っているクラブだ」「サッスオーロは近年、才能を発掘することに長けている」と高く評価した。

他にも多くの選手たちが欧州の舞台で名をあげているアメリカ代表。今夏の移籍市場で、その勢いはさらに増すことになるかもしれない。

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