チャットパレスにトレーラーキャビン整備 いがしらリゾート魅力向上へ 真岡

 【真岡】石坂真一(いしざかしんいち)市長は28日の定例記者会見で、下籠谷(しもこもりや)の市勤労者研修交流施設「いちごチャットパレス」の南東側駐車場にトレーラーキャビン4棟を整備し、本年度内のオープンを目指すと発表した。

 チャットパレスではグランピング施設としてドームテントを2020年度に2棟、21年度は3棟整備した。9割が県外客の利用で、若年層が多数を占めるなど好評を得ている。

 トレーラーキャビンはトレーラーハウス型の施設。ダイニングキッチンやシャワールーム、トイレ、ベッドルームを備えるなどホテル仕様の客室となるが、ウッドデッキを設置することで自然を感じられるようにする。長期滞在も可能なため、ドームテントとは違った客層を見込んで導入を決めた。

 キャビンの定員は1棟5人。ウッドデッキを挟んで2棟が向かい合っているため、2棟を同時利用することで最大10人のグループが宿泊できる。通常は仕切りが設置されているためプライバシーが確保される。

 導入費用は約1億円。2分の1は国の地方創生推進交付金を充てる。

 石坂市長は「新たな宿泊コンテンツとして、いがしらリゾート全体の魅力向上につながるものと考えている」と述べた。

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