「自信を持たせたるわ!」 宮里優作が成田美寿々をキャディに起用

宮里優作は成田美寿々キャディ(左)とライン読みのすり合わせ(撮影/谷口愛純)

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 事前(28日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)

開幕前日のプロアマ戦を回る宮里優作のバッグを、女子ツアー通算13勝の成田美寿々が担いでいた。

2人はともにスイスの高級腕時計ブランド「リシャール・ミル」契約選手。成田は昨秋に無期限休養を発表しており、今季は6月「リシャール・ミル ヨネックスレディス」のみの出場に留めていた。

キャディを申し出たのは成田からで、タイミングがあった北海道で2ショットが実現した。宮里は「テキパキしているし、選手の気持ちやタイミングを分かっている。グリーンのラインも読んでもらって、お互いのズレをすり合わせました」。プロアマを終えた後も、2人で練習グリーンに向かってパターを持ち、タッチやラインの読みを確認しあった。

「めちゃくちゃうまいです。ミッスー(成田)のほうが、ラインも読めているので」と新米キャディを頼りにしつつ、今回のタッグで不振の成田を元気づけたい思いもあった。「こんな状態でもゴルフをやっているんだって、自信を持たせたるわ!」

宮里は今季、10試合に出場したが6試合で予選落ち。トップ10はまだなく、現在賞金ランクは80位と低空飛行が続いている。

2017年「日本プロゴルフ選手権大会」の優勝で得た複数年シードも今季限りで、来季は自力で賞金シードを獲得するか、生涯獲得賞金上位25位内の資格を行使しての出場となる。

「ひっちゃかめっちゃかですが、なんとか数字にはしたい。ちょっとでも(成田の)刺激になれば」と上位フィニッシュを誓った。(北海道千歳市/谷口愛純)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン