運転手残業減少へ、再配達控えて 労働改善に向け、動画公開

動画公開イベントに出席した(左から)加藤厚労相、俳優の小芝風花さんら=28日、厚労省

 運輸業界などで働き方改革に伴う残業規制が来年4月から始まるのを前に、政府はドライバーらの長時間労働の改善に向け、荷物の再配達依頼を控えるといった協力を国民に求める動画を作成した。28日に公開イベントを開き、動画に出演する俳優の小芝風花さんが「(玄関先に荷物を置く)置き配や宅配ボックスの利用は簡単にできる。働きやすい未来をつくりましょう」と呼びかけた。

 残業規制が始まると、ドライバーの時間外労働は年960時間までに制限され、物流への影響が懸念されている。イベントに出席した加藤勝信厚生労働相は「再配達を減らすなど一人一人の取り組みが大きな力になる」と強調した。

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