6種目19人が出場 県消防救助技術大会(7月5日、新潟市)向け消防局長点検 上越地域消防局

 7月5日に新潟市で第39回県消防救助技術大会が開かれるのを前に、上越地域消防局は28日、上越市藤野新田の同局訓練場で消防局長点検を実施、6種目に出場する19人が訓練の成果を披露した。昨年は全国大会で入賞した種目もあり、出場選手は県大会後の東北大会、全国大会も見据えた。

上越地域消防局からは6種目に19人が出場。28日は大会を前に、訓練の成果を披露した(写真はロープブリッジ救出)

 今年は同局管内から基礎訓練の部、連携訓練の部各3種目に出場。基礎訓練の部は1位入賞者が全国大会(8月25日、札幌市)、連携訓練の部は上位3チームが東北大会(7月26日、山形県鶴岡市)を経て全国大会に進出する。
 同日は職員の家族らが見守る中、大会同様の形式で訓練を実践。スピードや正確さ、チームワークをはじめ実際の救助活動と同様に安全第一が求められ、限られた時間で全力を出し切った。特に昨年、東北大会へ進出した引揚救助、全国大会で同局初の6位入賞を果たした障害突破は注目を集めていた。
 出場選手を代表して上越消防署特別救助隊の渡邉誉史さんは、家族や同僚、職場のサポートを感謝するとともに「助けたい、応援に応えたい、全ての思いを乗せ、最高の結果を持って帰ることを誓います」と宣言。同局消防防災課の石川宏幸課長は「皆さんは苦しいことや葛藤もある中、4月からの強化訓練で心、技術、体を鍛えてきた。大会では平常心で、仲間たちと最高の一本を」と激励した。
 選手を取りまとめる同隊の大嶋貴明さんは引揚救助のリーダーを務め、「市民に自分たちの力をアピールし、地域の安全安心につなげたい。この種目は県内のレベルが高いが、さらなる技術の向上を目指したい」と意気込みを語った。

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