政女党代表権争い 大津綾香氏が立花孝志氏、斉藤健一郎氏らを「解任することに致しました」 会計責任者らの交代求める

政治家女子48党の代表権をめぐる争いで立花孝志氏(55)、斉藤健一郎参院議員(42)らと対立し、自身を党首とする大津綾香氏(30)が28日、文書で「令和5年6月28日付をもって、以下の役員を解任することに致しましたことを公表します」とし、同日付で同党副党首の丸山穂高氏(39)、斉藤氏、会計責任者の立花氏と党の会計担当者を解任したと主張した。

大津氏は「役員の処分に伴い、早急に新たな役員を選任すべく、党規約に従って必要な手続きを進めて参ります」と、新たな会計責任者など役員候補者2人を指名。また、立花氏と会計担当者に会計事務引継ぎ命令書を発出し「会計責任者である立花孝志が本命令に従わず、会計事務の引き継ぎを行わない場合は、政治資金規正法第十五条の規定に違反したものと認め、刑事告訴を行うことを予め予告します」とした。

同党の代表権をめぐって、大津氏は24日、自身のSNSで声明を出し「党首として党役員への懲戒を行う」と予告していた。立花氏は9日、「法務局は『名前の変更ができない』。辞任であろうが解任であろうが(大津氏の)印鑑、届け出を持ってこいということになっている」などとし、同党の代表者を斉藤氏とした名義変更届が法務局に認められなかったことを明らかにした。その上で、千葉地裁に同党の代表者が斉藤氏にあるという地位確認の仮処分を申し立てている。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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