ライス撤退のシティがガブリ・ベイガ獲得レースに本格参戦!

[写真:Getty Images]

マンチェスター・シティが、セルタのU-21スペイン代表MFガブリ・ベイガ(21)の争奪戦に本格参戦するようだ。

シティは直近までウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスの獲得を目指していた。だが、競合アーセナルが直近に掲示されたといわれる、総額1億500万ポンド(約192億3000万円)のオファーを受け、これ以上のマネーゲームからの撤退を決断した。

これを受け、クラブはすでにチェルシーから獲得したクロアチア代表MFマテオ・コバチッチに続く、新たな中盤の補強候補としてベイガの争奪戦に本格参戦する見込みだ。

移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、シティはすでにリバプールとチェルシーが関心を示すベイガに対して、獲得意思を伝えたようだ。

なお、ライスとは異なり、ベイガに関しては契約解除金が4000万ユーロ(約63億1000万円)に設定されており、争奪戦を制する上では選手サイドの説得が重要となる。

セルタのカンテラ出身のベイガは、2020–21シーズンにファーストチームデビューを飾ったが、その才能が完全に開花したのは3年目となった今シーズン。

序盤戦は途中出場が多かったものの、徐々に周囲の信頼を勝ち得ると、シーズン半ばから主力に定着。そして、最終的には36試合11ゴール4アシストという圧巻の数字を残した。

インテリオールやトップ下を主戦場とする184cmのMFは、安定したテクニックに水準以上のフィジカルを有し、中盤の複数ポジションでプレー可能なユーティリティー性が持ち味のひとつ。ただ、最大の特長は推進力とタイミングの良い飛び出し、シュート精度の高さ。巧みなオフ・ザ・ボールの動きでスルーパスを引き出し、ベテランストライカーばりの落ち着きと精度で簡単にゴールを陥れる。

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