28日、横浜FCは「FW小川航基がオランダ1部のNECナイメーヘンからオファーを受けたためにチームの活動から離れる」と発表した。
NEC(Nijmegen Eendracht Combinatie)は「エヌ・エー・セー」と発音されるクラブで、赤、緑、黒の3つの色をカラーとしている。
近年は2部での戦いが続いていたものの、2020-21シーズンに2部7位からプレーオフを勝ち抜いて昇格し、それから2シーズン連続で残留に成功している状況だ。
今回はそんなエヌ・エー・セーから輩出された名選手を7名セレクトしてご紹介しよう。
アリレザ・ジャハンバフシュ
国籍:イラン
NECを退団してから所属したクラブ:AZ、ブライトン、フェイエノールト
2017-18シーズンにエールディヴィジで得点王に輝いた経験を持っているイラン代表のウインガー。2013年にダマシュ・ギランからヨーロッパで初進出し、NECナイメーヘンで2シーズンに渡ってプレーした。
2014-15シーズンに2部で12ゴールを決めたことから注目を集め、AZアルクマールにステップアップ。移籍から3年目に得点を量産する大活躍を見せ、プレミアリーグのブライトンへと引き抜かれた。
ヤスパー・シレッセン
国籍:オランダ
NECを退団してから所属したクラブ:アヤックス、バルセロナ、バレンシア
NECナイメーヘンの下部組織で育った生え抜き選手であり、そしてアヤックスやバルセロナ、バレンシアでプレーしたあとに古巣へと戻ってきたシレッセン。オランダ代表でも65試合に出場した名ゴールキーパーだ。
2001年にNECのアカデミーへと加入s、2010年にガボール・バボシュが怪我をしたことでポジションを奪取。若くしてエールディヴィジで活躍を見せたことにより、次年度にはアヤックスへと引き抜かれている。
アルノー・ダンジュマ
国籍:オランダ
NECを退団してから所属したクラブ:クルブ・ブルッヘ、ボーンマス、ビジャレアル、トッテナム
今シーズンはビジャレアルからトッテナム・ホットスパーへと貸し出されていたことで知られているオランダ代表のウインガー。彼もNECナイメーヘンを経てステップアップしていった選手だ。
元々はPSVアイントホーフェンの下部組織にいたものの、2016年にNECナイメーヘンへと移籍。初年度からチャンスを獲得したがチームは降格し、2部でチャンスを掴んでゴールを量産。その後クルブ・ブルッヘへと引き抜かれ、それからボーンマス、ビジャレアルと渡った。
ブレット・ホルマン
国籍:オーストラリア
NECを退団してから所属したクラブ:AZ、アストン・ヴィラなど
オーストラリア代表のエネルギッシュなウインガーとして知られ、何度も日本代表の前に立ちはだかってきたホルマン。彼がブレイクしたのはフェイエノールトからのローンで所属したエクセルシオールでのプレーだが、その後NECナイメーヘンでエールディヴィジのレギュラーに定着した。
そのプレーが認められて2008年にAZアルクマールへ移籍し、契約満了を迎えた2012年にはイングランド・プレミアリーグのアストン・ヴィラに加入している。
ヨナス・オルソン
国籍:スウェーデン
NECを退団してから所属したクラブ:WBA、ウィガン・アスレティックなど
2005年にランズクローナからNECナイメーヘンに加入したスウェーデン人のセンターバック。フィジカルを生かしたパワフルなプレーでエールディビジ屈指のクラッシャーとして評価され、イングランドのクラブから注目される存在となった。
そして2008年にWBAへ移籍すると、イングランド・プレミアリーグでもレギュラーを獲得。2017年まで長く所属した後一度母国に戻ったが、2018年にウィガン・アスレティックと契約して再びイングランドを戦っている。スウェーデン代表25試合出場の経験を持つ名ストッパーだ。
エドガル・バレート
国籍:パラグアイ
NECを退団してから所属したクラブ:レッジーナ、アタランタ、パレルモ、サンプドリア
昨年NECナイメーヘンで現役引退したパラグアイ代表選手のエドガル・バレート。セロ・ポルテーニョから2004年にNECへ加入し、3シーズン活躍した後にイタリアへと渡って活躍。レッジーナ、アタランタ、パレルモ、サンプドリアでプレーした。
パラグアイ代表で60試合に出場した名ボランチであるが、家族がオランダを愛していたことから2020年にNECへと復帰。昨年指導者になるために現役引退している。
ヤン・ピーテルス
国籍:オランダ
NECを退団してから所属したクラブ:AZ、ジェノア、アタランタ
NECナイメーヘンの歴史上最もビッグな選手と言えるヤン・ピーテルス。1976年の欧州選手権ではあのヨハン・クライフやヤン・ニースケンスらとともにオランダ代表で3位という好成績を残し、1997年のワールドサッカーイレブンに選ばれている。ベッケンバウアーやゲルト・ミュラーらとともに11人のメンバーに名を連ねた。
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NECでは1971年から77年までプレーし、その後AZやジェノア、アタランタに所属した後に復帰。33歳で現役引退したあとはアマチュアでプレーを続けつつ指導者に転身している。