富山市のオーバード・ホール中ホール開館に合わせ歌制作 須藤晃さん作詞、石崎ひゅーいさん作曲

「夜明けの詩」の作詞を担当した須藤芸術監督=オーバード・ホール

 富山市のオーバード・ホールを運営する市民文化事業団は、7月1日の中ホール開館に合わせ、シンボル曲「夜明けの詩(うた)」を制作した。須藤晃芸術監督が28日、オーバード・ホールで発表し「人が生きていくために大切なことがいっぱい詰まった曲」とPRした。

 音楽プロデューサーでもある須藤芸術監督が作詞、シンガー・ソングライターの石崎ひゅーいさんが作曲した。オーバードは英語で「夜明けの音楽」を意味することから名付けた。

 オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の演奏に「小さなサヨナラ 大きなさよなら 僕らはそうして生きてきた」などの歌詞をのせたバラード。ホール公演の開演前や終演後などに流す予定で、須藤芸術監督は「公演の後に曲を聴いて人生を振り返り、豊かな気持ちになってもらえるといい」と話した。

 石崎さんは「たくさんの音楽や芸術がこの会場で生まれていく。その瞬間や奇跡を受け取ってくれる誰かの夜明けになりたいと考えながら作った」とのコメントを出した。

 事業団によると、劇場のシンボルとなる曲の制作は全国的にも珍しいという。市民による合唱版の制作や、石崎さんを招いた演奏会なども計画中。石崎さんの歌唱版は3カ月限定、OEK演奏版は無期限で、ホール公式ホームページで視聴できる。

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