Gibco™ OncoPro™ 腫瘍オルガノイド培養液キットにより、臨床関連で患者由来の腫瘍モデルへのアクセスが広がる
カリフォルニア州カールスバッド--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --科学サービスの世界的リーダー企業であるサーモフィッシャーサイエンティフィックは、複数のがん兆候から患者由来の腫瘍オルガノイドや、がんオルガノイドを拡張するために特別に開発された初の商用培養液、Gibco™ OncoPro™ 腫瘍オルガノイド培養液キット*のリリースを発表しました。
がんは世界で大きな死因のひとつですが 、患者への新規がん治療は依然としてハードルが残り、97%の薬剤候補が臨床段階で失敗しています 。従来の2Dセルモデルよりもドナー組織により近い、患者個人から摘出された腫瘍細胞培養である、患者由来の腫瘍オルガノイドにより、研究者はより良い疾患モデルを作り、試験管内で治療法に対する患者の反応を予測することができ、臨床試験の成功率向上に役立つことが期待されます。しかし、がん研究における腫瘍オルガノイドの使用は、難易度の高い培養要件と商用媒質システムの不足により制限されてきました。サーモフィッシャーの新しい市販用モジュラー腫瘍オルガノイド培養液キットは、研究者が複雑ながんモデルをより利用しやすいように設計されています。
「がんの予測不能な性質は、未来の発見と患者の救命医療において、科学的かつ臨床的に極めて困難なものです。」サーモフィッシャーサイエンティフィック細胞生物学の統括責任者でゼネラル・マネジャーのブライアン・ダグラスは述べています。「がん死亡率低下を目的とした何十年にもわたる研究、診断、治療の進歩にも関わらず、世界では何百万人もの患者とその家族が、いまだにがんの治癒を待ち望んでいます。科学界が腫瘍オルガノイドモデルをより活用し、より速く、よりコスト効率良く薬剤候補を世に出せるよう、我々は新しいOncoPro腫瘍オルガノイド培養液キットを開発しました。」
サーモフィッシャーは科学者の腫瘍オルガノイドのワークフローとプロトコルの解明支援に尽力しています。OncoPro腫瘍オルガノイド媒質システムを通じたワークフローの民主化に加え、腫瘍オルガノイド分析開発サービスでは、スクリーニングと特性化のアウトソースをサポートします。顧客はまた4つの異なるがん兆候、結腸直腸、肺、子宮内膜、乳を代表する、7つのユニークなOncoPro腫瘍オルガノイドセルラインを活用することができます。使いやすさ向上のため、腫瘍オルガノイド培養液キットには、拡張性があり自動互換性のある浮遊培養法が含まれています。
「腫瘍オルガノイドは、確立された同等の2Dセルラインよりも臨床転帰、有害事象、耐性メカニズムがより予測しやすいとされています。」Revere Pharmaceuticalsの生物学統括責任者、エリック・ゴカ博士は述べています。「腫瘍オルガノイド培養液キットにより、腫瘍オルガノイドを我々の研究や創薬プロセスにシームレスに統合することができます。腫瘍オルガノイド媒質システムのおかげで、原発組織がどうかに関わらず、全てのオルガノイドモデルを同じ培地システム内に増殖させることができます。この媒質システムは、腫瘍オルガノイドを日々研究室で使用するのに役立っています。」
顧客が世界をより健康に、清潔に、そして安全にすることを可能にするという、サーモフィッシャーのミッションに沿って、腫瘍オルガノイド培養液キットは商用ライセンスなく利用することができます** 。
サーモフィッシャーと腫瘍オルガノイド培養液キットの詳細については、thermofisher.com/oncopro をご覧ください。
研究目的のみ。診断には使用できません。
**\*\*診断、臨床、製造利用を除きます。*
サーモフィッシャーサイエンティフィックについて
サーモフィッシャーサイエンティフィックは科学サービスの世界的リーダー企業であり、年間400億ドルを超える売り上げがあります。当社の使命は、顧客が世界における健康、清潔さ、安全を改善できるようにすることです。当社は、顧客がライフサイエンス研究を加速させ、分析における複雑な課題を解決し、ラボの生産性を向上させ、診断薬や、生活を一変させる治療薬の開発・製造を通じて患者の健康を増進するための取り組みなどを行うに当たり、顧客を支援するために存在しています。当社のグローバルチームは、サーモサイエンティフィック、アプライドバイオシステムズ、インビトロジェン、フィッシャーサイエンティフィック、ユニティーラボサービシズ、パセオン、PPDを含め、業界をリードするブランドを通じて、革新的な技術、購入における利便性、製薬サービスを、類例のない組み合わせで提供しています。詳細情報については、www.thermofisher.com をご確認ください。
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/cancer
https://www.science.org/doi/10.1126/scitranslmed.aaw8412
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