西新宿で自動運転モビリティ、大成建設らが7月20日から運行開始

一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会(以下、環境改善委員会)ら10者は、7月20日から毎月3日間程度、自動運転モビリティの運行を開始する。

今回の取り組みは、環境改善委員会、大成建設株式会社、株式会社ティアフォー、損害保険ジャパン株式会社、アイサンテクノロジー株式会社、KDDI株式会社、日本信号株式会社、大成ロテック株式会社、株式会社プライムアシスタンス、三菱電機株式会社の10者で実施する。

環境改善委員会は、自動運転モビリティの実証実験を2020年度に開始した。今回の実証では、これまでの実証の結果を踏まえて、「西新宿エリアの魅力を高める新たなモビリティ」として継続的な走行と、民間企業などの資金による自動運転サービス事業の持続可能性について検証を行う。

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また、今回の実証では、JPN TAXI車両をベースに開発した自動運転車両1台を活用し、自動運転レベル2でセーフティドライバー乗車で運行する。

同車両は、LINE公式アカウントで発行される2次元コードを固定端末にかざすことで配車可能だ。

さらに、今回の実証では、「安心・安全なサービスのための取り組み」と「街の活性化のための取り組み」を実施する。具体的な取り組みとしては、「安心・安全なサービスのための取り組み」では、固定型配車端末の運用、TOKYO UPGRADE SQUAREからの遠隔監視を実施する。くわえて、路車連携では、信号情報の連携、トンネル走行支援技術等、路車間連携技術の導入を行う。さらに、コネクテッドサポートセンターからの遠隔見守りサポートも実施する予定だ。

一方、「街の活性化のための取り組み」では、新宿中央公園など、西新宿エリア内のイベント開催に合わせた運行を実施する。ほかにも、SOMPO美術館など、西新宿エリア内にある施設との連携企画の実施する予定だ。子どもたちが描く絵画を車体にラッピングも実施するという。

なお、環境改善委員会ら10者は、「西新宿エリアの魅力を高める新たなモビリティ」の走行を通じて、西新宿に多様な人を呼び込み、エリア内の回遊性向上や滞在促進により、まちの活性化へ貢献すると述べている。

(出典:大成建設 Webサイトより)

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