売却を望むユヴェントス、残留を望むポグバ

写真:ケガで昨季の大半を棒に振ったポグバ。その行く末は…… ©Getty Images

ユヴェントスに所属するフランス代表MFポール・ポグバの去就が不透明なものになっているようだ。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

ポグバは2022年7月、フリートランスファーでマンチェスター・ユナイテッドからユヴェントスに移籍した。しかし2022-23シーズンは度重なるケガに見舞われ、悪夢のような1年を過ごした。

加入直後にヒザの負傷で長期離脱を余儀なくされ、今年2月に復帰したものの、3月にはトレーニング中に負傷し再離脱。5月にユヴェントス加入後の初先発を飾ったが、わずか24分で左太ももを痛めてピッチを退き、これがシーズン最後のプレー機会となった。

2022-23シーズンの成績は、公式戦通算わずか10試合、172分間の出場のみ。クラブ最高額の年俸にふさわしくない結果となった。

こうした事態を鑑み、ユヴェントスは今夏、適切なオファーがあればポグバを売却する意思を示しているという。

一方で、ポグバ自身は引き続きユヴェントスに残留し、ポジション争いに身を投じたい意向を示している。それに向けてバカンスを早めに切り上げ、現在はアメリカのマイアミで体力トレーニングに励んでいる状況だ。

他のチームメイトがバカンスを終えてチームに再合流するのは7月10日の予定だが、ポグバはその8日前にはクラブのトレーニング施設に戻り、コーチ陣とともに最終調整に入る予定となっている。

また、チームを率いるマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、プレシーズンのトレーニングで選手たちの動きを見てから彼を戦力に入れるかどうかの判断を下したいと考えているようだ。

クラブはポグバを放出した場合に備え、ラツィオのセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチや、チェルシーに所属するU-21イタリア代表MFチェーザレ・カサデイに関心を示しているそうで、ミリンコヴィッチ・サヴィッチに対しては4年から5年の契約を準備しているとされている。

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