相模原のNPO、ビーガン向けにカレーうどん作りツアー企画 インバウンド見据え 

オリジナルスパイスと野菜だしを混ぜ、ビーガンカレーをつくる参加者=相模原市緑区

 訪日外国人(インバウンド)が回復傾向にある中、相模原市緑区藤野地区のNPO法人自然体験学校みどり校が新たなツアーを打ち出している。その名も「オリジナルスパイスから作るビーガンカレーうどん作り体験」。動物性食品を使わないビーガン(完全菜食主義者)向け料理は近年、環境保護や食料危機問題の観点から需要が高まっている。みどり校は「インバウンド需要に対応したツアーを増やし、海外にも藤野の魅力を発信していきたい」と意欲を見せる。

 ツアーを企画したのは、藤野在住のシェフ五十嵐創さん。循環型の農業を実践しながら、各地で料理教室を展開する中で「料理人として、何か新しいことができないかと考えていた」と話す。

 着目したのは、肉や魚、卵など動物由来の食品を食べないビーガン対応の料理。動物性食品の生産は気候変動への寄与が大きいという指摘があり、欧米では環境負荷の低減を目的にビーガンの食生活を選択する消費者が増えているという。

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