製品評価技術基盤機構(NITE)は29日、リチウムイオンバッテリー(LIB)製品が不燃ごみやプラスチックごみといった誤った分類で捨てられることにより、収集車や処理施設で出火する「ごみ捨て火災」が増えていると発表した。背景にLIBを使用した加熱式たばこの普及などがあると指摘し、家庭からの廃棄は分別方法に従うよう注意喚起をした。
NITEによると、ごみ捨て火災の原因にはLIBの他、スプレー缶やカセットガスなども含まれるという。
NITEが報道や書籍の情報を基に集計したところ、修繕費用などの被害額は、18年度は約2億円だったが、21年度には約72億円となっていた。